総聯大阪・西大阪支部と各団体、支部管内の市民団体、労働組合、南大阪朝鮮初級学校を支える会「アプロハムケ」(以下、「アプロハムケ」)などの主催で、「2021年日朝友好(西・港・大正)新春のつどい」(以下、新春のつどい)が2月12日、大阪市港区の田中機械ホールで開かれた。

南大阪初級に支援金が伝達された

40数年間開催し続けた今回の新春のつどいは、コロナ禍、また「緊急事態宣言」発令中とあり、会場も二転三転するなど厳しい状況の中での開催となり、参加者を30人に制限。

日朝友好を問う時、なぜ今「日朝友好」なのかではなく、今こそ「日朝友好」なのだという気概と確信をもって友好の輪を広げようという実行委員たちの強い思いの結実だった。さらに高校無償化、幼保無償化除外、大阪府、大阪市の教育助成金排除、さらにはコロナの影響下で厳しい学校運営を余儀なくされている朝鮮学校を少しでも支援しようという思いが新春のつどいの開催を後押した。

開会宣言後、「第100回全国高校ラグビー選手権大会」で全国第3位に輝いた大阪朝高ラグビー部の活躍が映像で映し出されると、参加者たちは彼らが掲げたスローガンである「使命」を思い起こした。

実行委員会小林勝彦(南大阪平和連帯会議議長)委員長が開催のあいさつを行い、総聯大阪府本部の金政義副委員長兼国際統一部長と日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪共同代表であり南大阪朝鮮初級学校を支える会「アプロハムケ」の代表である大野進さんが来賓として紹介された。

総聯大阪府本部の崔権一宣伝文化部長が「朝日友好の深度と課題」をテーマに記念講演を行った。

記念講演では、日本の戦争体制を完成させるための一連の政策と根をひとつにしている日本政府の朝鮮人差別政策を年度ごとに確認しながら、それに抗う市民団体、労働団体弾圧へと広がっている現状を分析し、今こそ「朝日友好」の輪を広げることを力強く訴えた。

講演の後「南大阪朝鮮初級学校アプロハムケアピール」、「新春のつどい共同アピール」が採択された。

アピール文には日本政府の厳しい差別政策に屈することなく、民族教育をはじめ在日同胞の諸権利を守り抜く人々と共に、子どもたちが等しく生きられる社会の実現に向けて、手を携えて困難を突破していこう、いまこそ「日朝友好」の輪を広げていこうという参加者の総意が込められた。

小林勝彦実行委員長から南大阪初級の柳政彦校長に支援金が伝達された。

垣沼陽輔全日建連帯労組近畿地方本部委員長の音頭で、参加者全員が「アプロハムケ!(共に前へ!)」とシュプレヒコールを上げ新春のつどいは幕を閉じた。

【西大阪分局】

友好の輪を広げようという強い思いが集まった。