適用求め、実情を広く知らせていこう

昨年10月スタートの幼保無償化制度から朝鮮幼稚園など各種学校認可の外国人学校幼児教育・保育施設が除外されていることと関連し6日、「幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会」による特設サイトが公開された。

6日にオープンした特設サイト

昨年7月に結成された同連絡会は、同年10月から全面実施した「幼児教育・保育の無償化」制度の対象に、朝鮮幼稚園やインターナショナルスクールなど各種学校認可の外国人学校幼稚園も含むように、関連府省や国会議員、地方議員などへの要請活動のほか、世論喚起のための集会、メディア対応など現在まで継続的に行っている。

「すべての子どもたちに学びの保障を!」とのタイトルを打ったこの特設サイトは、幼保無償化の法施行までの流れや、適用を求める同胞らの運動など、一連の動きを時系列にまとめた活動記録をはじめ、日本各地にある朝鮮幼稚園についての解説および施設紹介、幼稚園教諭たちの思いがまとめられた「ウリユチバン(私たちの幼稚園)」のページ、本紙の関連企画で紹介された有識者たちのインタビューなど、幼保無償化と朝鮮幼稚園をとりまく現状について、一目で確認できる構成となっている。

署名への賛同も呼びかけている

その他にも、これまで連絡会や保護者らが中心となり行われた取り組みについて、関係者たちが語る経験共有ページをはじめ、制度の問題点に関するかんたん解説や感想・情報提供を募る意見箱、資料一覧、スケジュールまで内容が盛りだくさん。

関係者によれば、今後同サイトを通じて、各地幼稚園の日常に関する動画や、保護者たちの声を定期的に紹介していく予定だという。一方で、現在日本のみならず世界各地で賛同人を増やしている「100万人署名運動」のさらなる拡大も図っていきたいとしている。

特設サイトでは、活動記録をはじめ、日本各地にある朝鮮幼稚園についての解説および施設紹介などがまとめられた「ウリユチバン(私たちの幼稚園)」のページなど幼保無償化と朝鮮幼稚園をとりまく一連の動きが確認できる。

今回の特設サイトについて、連絡会の宋恵淑代表は「朝鮮幼稚園で健やかに楽しく学び成長する子どもたちの姿、幼保無償化制度から外国人学校幼稚園を仲間外れにしている日本政府に対し、差別是正を求める保護者や幼稚園関係者、日本の皆さんの思いを知ることのできる本サイトを通して、未来の担い手である子どもたちの多様な学びの場を尊重しよう、学びの権利を保障しようという意識を、日本社会にひろめていきたい」と述べ、同サイトの拡散と協力を呼び掛けた。

一方、連絡会では、サイトのオープンに伴い公式Facebook、Instagram、Twitterも開設。今後更新されるサイトの情報や、要請活動などの取り組みを積極的に発信していくとしている。

(韓賢珠)