一般財団法人「アイ教育財団」が4月29日、名古屋初級に新たな通学バスを贈呈した。

2016年に同胞有志たちによって設立された「アイ教育財団」は、在日朝鮮人子女たちが自国の言葉と文化を学び、民族のアイデンティティと豊かな人間性を育み、在日同胞社会と日本さらに国際舞台で活躍できる人材教育をサポートすること等を目的とし、教育助成事業、奨学金給付事業、多文化交流事業、子育て支援事業などを行ってきた。

4月29日に行われた贈呈式で

2020年12月現在で300余人の同胞や日本の有志たちから5千万円を超える寄金を募り、愛知県内の朝鮮学校に施設補助金として約4千万円を給付している。また生活に困窮している朝鮮学校の児童・生徒たちや大学専門学生らに約800万円に及ぶ奨学金も給付した。

「アイ教育財団」では19年度、幼保無償化制度対象から朝鮮幼稚園をはじめとする外国人学校幼稚園が除外されたことを受け、「一般社団法人アイ教育財団幼稚園保育補助金」を新たに設けた。その補助金から、今回、名古屋初級への新たな通学バスを購入するに至った。他方で財団関係者たちは100万人署名運動に積極的に取り組んだ。

贈呈式当日、真新しい通学バスを目にした子どもたちは「新しいバスがとてもかっこいい。このバスに乗って学校、幼稚園に通い、勉強や運動を頑張りたい」と話した。

また保護者たちも「子どもたちのために新しいバスを寄贈してくれたことに感謝でいっぱいだ」と感想を述べた。

「アイ教育財団」では今後も同胞たちや日本の有志たちの協力を広く募りながら、民族教育の発展と多文化交流の促進にまい進すべく決意を固めている。

【名古屋初級】